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やよいお?

一日で二本投稿ですw

タイトル未定のSSです。
空は暗い・・・
空から白い粉が降ってくる。

「寒くなったわね。」

私の隣に居る女の子がマフラーで口元まで覆いながら話しかけてくる。
彼女の名前は水瀬伊織…
去年デビューして今日でちょうど一年目。

今日はクリスマス。
これから事務所の皆でクリスマスパーティーを開くことになっている。
そしてもう一つ大事な事、同じ事務所の萩原雪歩さんの誕生日でもある。
クリスマスという日に三つも嬉しい事が重なる、これほど幸せな事はないだろう。

「雪が降ってるから、ホワイトクリスマスだね!」

私も、伊織ちゃんや皆みたいにふわふわの女の子らしいロングコートや毛糸のマフラーは持ってないけど、伊織ちゃんと一緒に居るだけで気持ちがとても暖かくなる。

「そうね、やよい?その格好で寒くない?」

伊織ちゃんがそう言いながら私の顔を覗き込んでくる。

大丈夫だよ、寒いけど気持ちはあったかいもん。
と返事を返したそばからク「くちゅん」とくしゃみをしてしまう。
そんな私を見て伊織ちゃんは、自分のロングマフラーを少し外して私にも巻いてくれた。
そして、左手の毛糸の手袋をはずして私の左手にはめてくれる。

「これで少しはましでしょ?」

そう言いながら伊織ちゃんは左手を差し出してくる。
いつもそう…私の家は貧乏で伊織ちゃんはお金持ち。
今は、私のアイドルランクも高くなってきたから普通より低めの生活だけど昔に比べると遥かにマシになっている。


私は手を差し伸べてる伊織ちゃんの手を取らずにどうしてこんなに優しくしてくれるのか聞いてしまった。

「私がやよいに優しくしてる理由?そんなの簡単よ。」

と言ってロングマフラーで二人がつながっているが中学生二人にしたらまだまだ長さは余っている。
私の目の前に来て、伊織ちゃんはこういった。

「やよいは、この伊織ちゃんのパートナーなのよ?風邪や体調崩されちゃ仕事ができないからね。」

この言葉を聞いた時、正直私はがっかりと来てしまった。
私は、伊織ちゃんが好きで好きで…だからどんなにつらいお仕事でもどんなにつらいレッスンでも頑張ってこれた。
だけど伊織ちゃんは違ったのかな…

「何辛気臭い顔してるのよ。まだ、答えてる途中よ。」

私はそんな表情だしてたのだろうか。
そこまでショックを受けていたのだろうか。
そんな私に、さっきまで手袋で温められていた左手を差し出してこう言ってくれた。

「さっきの仕事もそうだけど・・・それ以上に私はやよいの事が大事な友達で大好きだからよ。大事な友達に優しくするのは間違いかしら?」

伊織ちゃんのいつものまぶしいと思えるくらいの笑顔で大好きの三文字を言ってくれた。
私は間違っていないと全力で否定する。
そして、伊織ちゃんの左手を右手でつかむ。

周りから見るとどう見えるのかな。
仲の良い友達?姉妹?
ううん、そんなの関係ない。私だって伊織ちゃんが大好きなんだから。
周りからの評価とか関係ない、ずっとずっと一緒に居たいと思える友達。


それは765プロダクションの誰もが当てはまるわけじゃない。
いつも私に優しくしてくれて、私の事を誰よりも信じてくれて、私の事を家族同然に好きで居てくれる、水瀬伊織という人じゃなきゃだめなんだ。

手をつないでても寒いけど暖かい。
それは伊織ちゃんも同じ。
仕事帰りの事務所までの30分という短い時間だけど、永遠に続いてほしい時間。
女の子同士で変とか言われちゃうかもしれないけど。
大事な、大事な友達との過ごす時間は短く感じるから、長くあってほしい。

「やよい、ちょっと寄り道していい?雪歩の誕生日プレゼントとプロデューサーにクリスマスプレゼント買おうと思うの」

いつもプロデューサーに悪態をついてる伊織ちゃんだけど、素直になれないと言うのは私も分かってる。
だからこそ、こういう特別な日にプレゼントという遠まわしな言葉で日頃の感謝を表す伊織ちゃん、クリスマスパーティーと一緒の日でまとめられてしまうけどちゃんと誕生日おめでとうと言う意味のプレゼント。

「そうだね、私も買って行こうかな。」

私がそう言うと、伊織ちゃんはじゃあ雪歩のは個人で買って。プロデューサーのは二人で半分ずつ出して買おうと提案してくれた。

近くの店に入ってプロデューサーのクリスマスプレゼントにタイピンを買ってあげた、雪歩のは個人で買うと決めていたため、マフラーをほどいて別々の物を探しに行く。
買ったら入り口で、それだけ決めてれば十分な場所の約束。

雪歩さんの誕生日プレゼントはすぐ決まった。
日本茶が好きだからちょっと高いけど雪歩さんのイメージの合う白い湯呑を買った。
これの代金が大体3000円くらい。
そして、ちょっと遅くなっちゃうかもしれないけど…私の大事な人のクリスマスプレゼントを買う。
伊織ちゃんは、きっと私の持っている物は何でも持っていると思う…
だからこそ、悩む。

ちょうどぬいぐるみ売り場を通った所だった。
ちょうどシャルル(伊織のうさちゃん)がぴったり着れるくらいのサンタさんの服が売ってた。
毎日見てるから、シャルルが暖かい服装でいてくれたら。
そう思って、私はこれしかないとその時は思った。
けど…シャルルを抱っこしてるのは部屋の中が暖かい事務所。
逆に熱いかな…と考えてしまう。
もう一度別の所を見てみよう。伊織ちゃんを待たせちゃうかもしれないけど。
見て回った。けどあのサンタの服以外に伊織ちゃんが喜んでくれそうなものがない。
でも、それはこの服を見た時にこれだ!っていう風に思えて他が思えなかったから他の物が色あせてしまってるのだろう。

待ち合わせの場所に来る。
けど伊織ちゃんは居なかった。
雪歩さんので迷ってるのかな?と思い近くのベンチに座って待つ。

30分経ったけど伊織ちゃんは来なかった。
私が時間かけすぎて先に行っちゃったのかな…
もう10分待って来なかったら事務所に確認に行こう。

そして10分後、店から出ようと思った時に伊織ちゃんが戻ってきた。
店の中を走ったのか汗をかいている。

「ごめん、プレゼント迷ってたら遅くなっちゃった。」

そう言って息をきらしながら謝ってくる。
何で、私は約束したのに先に帰っちゃったとか考えたのだろう。
私も伊織ちゃんに考えてたことを話した。

怒られる。そう覚悟して謝っていたのに伊織ちゃんは笑って許してくれた。
思わず怒らないの?と返してしまったら、時間の約束をし忘れてたからしょうがないと。
次から気をつけようと二人で話してお店をあとにして事務所に向かう。

事務所では、既に皆が集まっていて私達が最後だった。
雪歩さんに誕生日おめでとうと伝えプレゼントを渡し、伊織ちゃんは顔を赤くしながら私と一緒にプロデューサーにクリスマスプレゼントをあげた。
伊織ちゃんとの時間も楽しいけど。
事務所の皆で居るのも楽しい。
楽しいの方向性が違くても、幸せという道は一緒。
皆と居る幸せ。
大事な人と居ることの幸せ。
家族と居ることの幸せ。
伊織ちゃんの存在はすべてに当てはまる。

大事な人であり、765プロダクションの皆の一人、家族とも思ってしまう程の大事さ。
伊織ちゃんの中にある私の存在も同じだったらうれしいな。

パーティーが終わり、皆別々に帰って行く。

「やよい、寒いけど公園によらない?」

私はまだ伊織ちゃんにプレゼントを渡して居なかった。
だから良いタイミングだと思い、行こうと同意した。

事務所のそばの公園は空が開けているから舞い降りてくる雪がよく見える。

「ホワイトクリスマスだね」

私は今日二回目のセリフを言う。
伊織ちゃんはそうねと淡白に返してくる。
こういう時の伊織ちゃんは緊張している。

去年だったら自分が嫌われているのではないかと勘違いしていただろうけど、今は違う。
ライブの時より、プロデューサーにプレゼントを渡す時よりも緊張していた。

「やよい、メリークリスマス。」

そう言って伊織ちゃんはふっくらとしている包みを渡してくれた。
私は思わずびっくりしてしまったが、すぐに腋に抱えお店で買ったプレゼントを伊織ちゃんに渡す。

「一緒の事、考えてたんだね。」
そう言った伊織ちゃんの目に涙がたまっていた。
嬉しくなかったかな…そう思ったけどそれは言葉の後で違うとわかった。

「ありがとう、やよい。開けて良い?」

私はうん!と答え私も開けて良いか聞く。
伊織ちゃんは良いわよ。と返してくれて二人で一緒に開ける。

伊織ちゃんが私に買ってくれたのは、毛糸で編まれたポンチョだった。
肌触りがすごく良くて今のまだ着れるから着ているコートなんかよりすごく温かい。
伊織ちゃんの前で着て見せてくるりと回って見せる。

「ありがとう、伊織ちゃん。これ、すっごくあったかいです」

そう言うと伊織ちゃんはすごい嬉しそうな顔をしてくれた。
続いて私のプレゼント…シャルル用のサンタ服。
最初見た時は分からなかったみたいだけどすぐにシャルルをカバンから出して着せてみた。

予想道理、ぴったりのサイズだった。
伊織ちゃんはシャルルの頭をなでながら良かったね。と言ってくれていた。
伊織ちゃんはシャルルを私と同じくらい、ううん。それ以上に愛していると思う。

だからこそ、私はこの服を選んだ。

「ありがと、やよい。シャルルも喜んでる。」

たった一言、それは私も同じだけど。その一言にどれだけの沢山の思いが詰まっているかなんて私達なら分かる。

ここに来るまで、いっぱいいっぱい喧嘩したし仲直りもした。
だからこそ、お互いの大事なもの好きなものがわかる。

「伊織ちゃん、また一年。頑張ろうね!」

そう言うと伊織ちゃんはもちろんよ!
誰も邪魔できないくらいのトップアイドルになりましょ。と返事をしてくれた。
トップアイドル、私達偶像(アイドル)の夢であり、目標。
一人じゃ目指すのが辛くても、伊織ちゃんとなら頑張れる。

「うん、これからもよろしくね!」

そう言って、私達二人は何も言わずに手袋をしていない手で手をつなぎ、別れる所までの道のりを歩いた。

帰り道が途中から違ってもまた会える。
それはパートナーという仲間であり、目指す目標が同じライバルでもある。

でもぎすぎすしたライバルなんかじゃない。
お互いを高めあうためのライバル。
そう伊織ちゃんは言っていた、私もそう思う。
仲良くしてるだけじゃ目標は達成できない。
去年の私は仲良くしながら上を目指すとか考えていたけど…
それは慣れ合いでしかなく自分を高めると言う事ができないから。
だから…大事な人でも仕事ではライバルとしてみる。

そして、お互いが上を行くようにする。
そう決めた、私と伊織ちゃんとの約束…
誰にも言っていない言葉。

これからも私は伊織ちゃんと共にこの偶像の道を歩むけど・・・

水瀬伊織というライバルがいて、水瀬伊織という大事な友達で有り支えになってくれる人がいるからこそ、頑張れる。

終わり。
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まとめ【やよいお?】

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