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同族嫌悪

久しぶりにノベルを書いたので投稿しますよ~。

読みにくいですけど、よければ読んでくださいまし
「プロデューサーさんは私のだよ!」

「あれは私の下僕よ!」

いつも、プロデューサーは皆のプロデューサーなのに取り合いになってしまう。

いつも…私達の仕事のために走り回ってくれているプロデューサー

いつも、私達の事を思ってくれているプロデューサーさん。

私は…独占欲が強いと思ってしまう。

それは、春香(伊織)も同じと分かってしまう。

同族嫌悪というものだろう。

私はプロデューサー(さん)が一人の男性として好きだ。

けど、彼の前で素直になれない。
緊張してしまって思いを告げれない。

私達はアイドル、男性の人との付き合いはできない。
まして、自分のプロデューサー。
これがばれてしまえば叩かれ放題で今まで皆が積み重ねてきたものが一瞬で崩れてしまう。

だけど・・・いいえ、だからこそ!

事務所の中でくらい、自分のプロデューサーとして独占したくなる。
765プロは正直、黒井や東郷寺等と違って大きいとは言えない事務所。
律子さんもプロデューサーをするために走り回っているけど・・・
現在のプロデューサーはただ一人、彼のみなのだ。

皆がプロデューサーさんを好きなのはわかる。
それは、兄みたいな存在、私や伊織みたいに一人の男性として。
憧れとしての好き。

皆違う、千早ちゃんなんかは私の事を応援してくれている。

だけど・・・それは決して叶わぬ恋。

それは伊織(春香)も分かっていること。

昔、美希を車からかばった時にプロデューサーは入院した、あの時の絶望感を私は忘れないし、春香も忘れていない。

美希は立ち直れず、アイドルをやめた。
あれから何をしているのかはわからない。

タダ時間が欲しいとは言っていたから戻ってくるだろうとは思う。
ただやめたとしったときのプロデューサーの悲しそうな…悔しそうな顔は…忘れられない。

私ではどうしようもできない。

今思えばプロデューサーさんは美希の事が好きだったのだろう。
仕事中や音無さんと居る時は普通にふるまってるけど…

一人の時は寂しそうに美希の写真を見ている。
かなわない…そう思ってしまったけど、諦めきれない自分が嫌だ。

私は、天海春香(水瀬伊織)はプロデューサーを愛しています!

「はぁ…はぁ…疲れた…」

当り前だ、どっちがプロデューサーにふさわしいかなんて一時間以上言い合っているのだから…

でもこんな不毛な争い自覚すればするほど空しく・・・悲しく・・・なって行く。

あ…自覚したら涙が出てきた。
でも、それは伊織(春香)も同じのようだ。
これだから…似た者同士は嫌になる。

性格は違えども大事な人は同じ。
たとえそれが結ばれない悲しい恋だとしても、こうして言い合える人間が居るのならば少しだけ…本当に少しだけ軽くなる…気がする。

「ねぇ…春香…」

「やめよ、自覚して…言葉にしちゃったら…立ち直れる自信がないからさっ」

多分、言ってしまった方が…ワンワンと泣きわめいてその気持ちを理解してくれる人が居て、泣き終えた後には気が楽になっているのだろうと思う。

でも、私も春香(伊織)も諦めきれないから言わない。
諦めたら…今までの自分が崩れてしまう。

人によってはそれがスタートになるとも言うとは思う。
けど・・・私達はそう考えることはできない。

女は強い…ある歌の歌詞にあった言葉…
確かに女は強い…でもそれは外面的な痛み…精神的には男より遥かに弱いのだと思う。

とくにそれが恋に関係するのであればなおさらそう思わせられる。

でも…同時に、恋が強くしてくれると思う。
恋をしてから…さんざん音程来いとか言われる辛さも我慢できた。
事実として受け止められるようになった。

私の罵り…ツンデレ最高と言ってる人達は本当の私を見てくれていない…
私にとってはそれが苦痛だった。
自分を本当の自分を見てもらえない、それがどれだけ辛いことなのか。
それがどれだけ自分が演じてると自分で思ってしまうのか。
だけど、あの人はプロデューサー(さん)は違った。

本当の自分を見て受け入れてくれた。
自分の歌の持ち味を生かしてくれる。
彼はいつも私達の事を考えてくれている。
そんな彼が…私達を一番愛してくれなくても私達は愛している。
しばらくしてから、伊織は彼のプロデュースでなく律子さんのプロデュースする竜宮小町のリーダーとなった。

正直、竜宮小町に入った時は嬉しかった。
あぁ、これで春香と取り合いをせずにできる…けど、これは強制的な諦めだった…

一緒の事務所にいるのだったら諦めとかはないだろう?と思うかもしれない…
でも、もう私は彼が担当ではない…一緒に居ると言う事ができない…
つまり、もう…事務所の仕事的な会話しかできない…
だから、諦める…同じ人に恋をした春香に私の思いも託して…

私がデビューしてから一年…
一周年という契約から私の引退ライブがあった…
ライブは大成功と言って良いと思う。
当り前だ…彼が…プロデューサーさんがセッティングしてくれて私もそれに答えるために一生懸命歌い、踊ったのだから。

ここで別れてしまうのなら…思いを告げてよう…

「私…プロデューサーさんの事が好きです!」

だけど・・・彼の返事はNoだった。
今までの積み重ねを崩したくない。当り前だ、彼の仕事の結果が私達の人気でもある…
その場で、別れて。悲しみを消すために海に来た。
初めての仕事できた浜辺。

そこには伊織が先回りしていた。

「思い…告げたのね。」

「うん・・・」

ダメだった…そう言おうとしたけど声がでず、涙がどんどんあふれてくる。
私はその場にうずくまり泣きだしてしまった。
伊織は思いを告げることができずに諦めさせられた。
けど、私は思いを告げることはできたのだ。
伊織よりずっと諦めがつく。

「思いが告げられないと言った方がきつくて残酷かもしれないけど…良い点があるものね。」

そう言って、伊織は座りこんでしまっている私を後ろから抱きよせてくれた。

「今は…思いっきり泣いちゃいなさい。ここは、私と春香しか居ないんだから。」

そして、私は大声を出しながら泣いた。
伊織も泣いてくれた。

同族嫌悪も悪いばかりじゃない…
こうして、自分の気持ちを理解してくれる人がいる。
これがどれほど嬉しく幸せなことか。


二人の少女は一人の男性を愛した。
一人は思いを告げ諦めた。
一人は思いを告げることもできず諦めた。

恋愛に関してどっちが幸せかなんてわからない。
付き合える、一緒になれる。
それが一番良いのだろうが…相手が同じ人間である以上それだけにはならない。

だから…同族で嫌悪したって良いじゃないか。
同族でしか分からない苦しみだってあるんだから。
そして同族でしか癒せない心の傷というのがあるのだから。

今ここに天海春香(水瀬伊織)は…一つの恋を…終わりにします。

終わり
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